家づくりの幅を広げる!
南向きの土地をオススメしない4つの理由
こんにちは。
相塲工務店の相塲です。
弊社は鹿児島市で、注文住宅、リフォームを展開しております。
自然素材はもちろん、高性能住宅や、設計の工夫で住んだ後を大事にした家づくりを皆様にご提供しています。
今回の記事は以下のような方に向けて書いています。
・住宅購入を検討している
・土地に関して知りたい
・最も人気な土地は何か参考にしたい
これらの方は是非最後までお読みください。
目次
1 南向きの土地をオススメしない4つの理由
(1)南向きの土地は金額が高い
(2)南向きの土地は外構費が高くなる
(3)南側の土地は外観がダサくなりやすい
(4)南側の土地は設計が難しい
2 南向きの土地という当たり前からの脱却
3 まとめ
1 南向きの土地をオススメしない4つの理由
住宅購入を検討する際、必ずと言っていいほど「南向きの土地」を頭に置き家づくりを進めていかれることでしょう。
「南向きの土地」は一般的に最も人気がありますが、弊社では最もオススメしていません。
理由は以下の4つです。
1つ目は、土地の価格が高いから。
2つ目は、外構費が高くなるから。
3つ目は、外観がダサくなりやすいから。
4つ目は、設計が難しいから。
です。
というわけで今回は、この4つの理由について少し詳しくお伝えしていきたいと思います。
(1)南向きの土地は金額が高い
南向きの土地をオススメしない理由の1つ目は、「土地の価格が高いから」です。
これは単純に「日当たりがいい土地=いい土地」という価値観が浸透していることに尽きると思います。
つまり、みんながこぞって「日当たりがいい南向きの土地」を買おうとするからこそ必然的に価格が高く設定されるというわけですね。
かつ、欲しい人が多いこの土地は値引きをする必要もありませんしね。
そんなわけで、南向きの土地はそのエリアで最も割高に価格が設定され、ほぼ100%と言っても過言ではないぐらい不動産屋さんの言い値で取引されています。
(2)南向きの土地は外構費が高くなる
南向きの土地をオススメしない理由2つ目は、「外構費が高くなるから」です。
南向きの土地はプライバシー性を担保するための工事が必要となる可能性が高くなることが予想されるからです。
南向きでつくった部屋の丸見えを防ぐ。
南向きでつくったデッキの丸見えを防ぐ。
南向きでつくった庭の丸見えを防ぐ。
などの一手間をかけなければ、カーテンを閉めたままの薄暗い家で暮らさないといけないし、せっかくデッキを作ってもほぼ使うこともないでしょうからね。
そんなわけで、南向きの土地は必然的に外構工事費も高くつきやすいというわけです。
(3)南側の土地は外観がダサくなりやすい
南向きの土地をオススメしない理由3つ目は「外観がダサくなりやすいから」です。
なぜ外観がダサくなりやすいかと言うと、南向きの土地は生活感が前面に出やすいからです。
洗濯物を干すのも家の正面になりやすいし、庭も家の裏ではなく正面につくりますしね。
また、南向きの土地だと部屋を南につくり南に大きな窓をつくるところまでが設計のワンセットとなっていますが、それらの窓には全てほぼ確実にシャッターが設置されるため、これもまた外観をダサくする一つの要因となります。
なんせ「勝手口ドア」と窓の上につく「ボックス型のシャッター」は家をダサくしてしまう2トップですからね。
さらに、弊社では今後もさらなる値上がりが予想される電気料金の負担を抑えるために太陽光発電の設置を推奨しているのですが、南向きの土地だと正面から太陽光パネルが丸見えになりこれも外観をダサくする要因となります。
かつ、この屋根の流れにすると屋根先にかかる樋も全て丸見えになりこれまた外観がゴチャゴチャする要因になってしまうんですよね。
そんなわけで南向きの土地に建つ家は、自然と外観がダサくなってしまうというわけです。
(4)南側の土地は設計が難しい
南向きの土地をオススメしない理由4つ目は「設計が難しいから」です。
南向きの土地の設計が難しい理由は、まさにこのバイアスが超強力だからです。
つまり抜群に日当たりがいい南向きの土地を買ったんだから、その恩恵を最大に受けるために部屋も窓も南向きでつくることが当たり前となっています。
それを崩した設計をすることも難しいし、また出来たとしても理解してもらうことが難しいというわけですね。
2 南向きの土地という当たり前からの脱却
先程お伝えしたように外観がダサくなってしまうし、外観のダサさと丸見えをカバーするために、外構工事に巨額の費用をかけざるを得なくなります。
そして、土地代も含めて全て割高な買い物をすることになり、結果、予算が最も膨らむという結末を迎えることになります。
端的にまとめさせていただいたのですが、弊社が「南向き」の土地を最もオススメしない理由についてご理解いただけたでしょうか?
もちろんこの考え方に反論がある方もたくさんいらっしゃると思うし、決して既成概念通りの家の建て方がダメだというわけでもありません。
ですが、「こういう考え方もある」ということを知っておいていただくと、
確実に家づくりの幅は広がると思います。
安易に否定するのではなく、一度頭の中で咀嚼いただければ幸いです。
3 まとめ
いかがでしょうか。
本日は南向きの土地を弊社でオススメしていない理由をお伝えいたしました。
本コラムで度々南向きの土地に関して触れておりますが、それでもお打ち合わせ時に「南向きの土地」を考えているお施主様と出会うこともあります。
その際今回の内容のようにお伝えをするのですが、多くの方は「なんとなく良さそうだから」という理由で南向きの土地を探しておられる印象です。
そんな「なんとなく」で無駄に土地代に費用をかけるよりか、ご家族との時間や経験、体験にお金をかける方が豊かな人生になると思いませんか?
家づくりを進められるご家族様に対し、家を通して豊かな人生をつくるお手伝いをしております。
そんな豆知識を今後も発信いたしますので、ご覧いただければ幸いです。