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新しく住まいを考える際、「建て替えと新築のどっちにすべきか」で悩む方は少なくありません。
建て替えは今の土地を活かしながら家を新しくできる一方で、新築は理想の場所で住まいをゼロから設計できます。
まずは、それぞれの特徴と違いを理解しておくことが大切です。
建て替えの特徴とメリット
建て替えは、既存の住宅を解体し同じ敷地に新しい家を建て直す方法です。
そのため、土地の購入費用はかかりません。
また、住み慣れたエリアで生活を続けられることが大きなメリットです。
加えて、近隣関係を維持しやすいことも魅力と言えます。
ただし、敷地の形状や法的制限によって、設計の自由度が限られる可能性があります。
新築の場合の特徴とメリット
新築は、新しく土地を購入して家を建てる方法です。
たとえば、通勤や通学などの事情に合わせて住環境を選べます。
その一方で、土地代が必要になるため、全体の費用は高くなる傾向があります。
ただし、間取りや仕様の自由度は高い点が大きな魅力です。
判断ポイント
費用面で比較する
比較項目 | 建て替え | 新築 |
---|---|---|
土地代 | 不要 | 必要 |
解体費 | 必要 | 不要 |
本体工事費 | 必要 | 必要 |
総費用の目安 | 約2,000〜3,500万円 | 約5,000〜8,000万円以上 |
そのため、費用を抑えたい場合は建て替えが有力な選択となります。
ただし、敷地条件によっては新築の方がコストパフォーマンスが良くなるケースもあります。
生活環境・立地の変化を受け入れられるか
観点 | 建て替え | 新築 |
---|---|---|
通学・通勤経路 | 変わらない | 変わる可能性がある |
近隣関係 | 継続可能 | 一から構築する必要あり |
環境の変化 | 小さい | 大きい |
たとえば、現在の地域に愛着がある場合は建て替えが向いています。
その一方で、新しい生活環境を求める場合は新築が適しています。
建築基準法に関わる注意点
区分 | 内容 |
---|---|
再建築不可物件 | 法的に建て替えができない敷地 |
既存不適格建物 | 現行基準に適合していない建物 |
なお、建て替えの場合は現行の建築基準法に沿って建蔽率・容積率を満たす必要があります。
そのため、事前に法的な条件を必ず確認しておきましょう。
建て替えを選んだ場合の流れ
建て替えの主な手順
- 現在の住宅の状況確認
- 設計・プラン作成
- 解体工事
- 基礎・本体工事
- 設備・外構工事
- 検査・引き渡し
一般的に、半年〜1年程度の期間がかかります。
火災保険と住宅ローンの見直し
まず、建て替えの場合は火災保険の補償額を見直す必要があります。
また、既存住宅ローンが残っている場合には、借り換えや一本化の検討が重要です。
建て替えにかかる費用と相場
項目 | 費用の目安 |
---|---|
解体工事 | 約100〜150万円 |
本体工事 | 約2,000万円前後 |
外構工事 | 約100〜200万円 |
総額 | 約2,000〜3,500万円程度 |
地盤の状況やオプション仕様によって費用が変動する点にも注意しましょう。
そのため、複数の工務店から見積もりを取ることが有効です。
まとめ
建て替えか新築を選ぶ際は、「費用」「生活環境」「法的条件」の3つを軸に判断するのがポイントです。
条件 | 向いている選択 |
---|---|
今の場所に住み続けたい | 建て替え |
理想の住環境を優先したい | 新築 |
ご家族の希望と予算を整理した上で最適な選択を検討してみてください。