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感性から始める家づくりのヒント
家づくりを考え始めたとき、まず「予算」「土地探し」「間取り」などの現実的なテーマが思い浮かぶ方も多いのではないでしょうか。
でも実は、
「この雰囲気、落ち着くかも」
「この照明、なんか好き」
――そんな感覚的な“好き”を出発点にしてもいいんです。
最近では、“感性を大切にした家づくり”が当たり前になりつつあります。
本記事では、感性を軸にした家づくりの始め方や、自分らしいおしゃれな家の探し方について、具体的なヒントをご紹介します。

感性タイプの人に多い、よくある悩み
感性を大切にしたい。でも、不安もある。
たとえば、こんな悩みを感じていませんか?
- Instagram(インスタグラム)やPinterest(ピンタレスト)には気になる写真がたくさんあるけど、どう活かしていいかわからない
- スクリーンショットは溜まっているのに、うまく好みを説明できない
- “なんとなく好き”はあるけど、どんな家になるか想像できない
こうした悩みは、「自分には向いていない」のではなく、従来の“言語化前提の家づくり”が合っていなかっただけかもしれません。
実際、今は感覚的な「好き」を出発点にした家づくりが、少しずつスタンダードになりつつあるのです。
感性をカタチにする家づくりの始め方
たとえば、こんな行動をしているなら、それはもう家づくりの立派な第一歩です。
- 好きなインテリアの画像をスクラップしている
- Instagram(インスタグラム)やPinterest(ピンタレスト)で「理想の暮らし」を保存している
- カフェの照明や素材感に心惹かれることがある
これらはすべて、あなたの「好き」のストック。
つまり、感性の積み重ねこそ、長く愛せる住まいをつくるヒントになります。

言葉より雰囲気で伝える3つのコツ
1|画像は“集める”から“仕分ける”へ
保存した画像をただ集めるだけで終わらせず、「どこが好き?」「どんな雰囲気?」という視点を持って分類してみましょう。
- 色味(ベージュ系、グレー系、ブラック基調 など)
- テイスト(ナチュラル/インダストリアル/ホテルライク/韓国風など)
- 場所別(リビング、玄関、外観、洗面所など)
- 印象(あたたかい、静かな、かっこいい、透明感がある)
これだけで、自分の好みの輪郭が見えてきます。
2|パートナーと「ビジュアルで会話」してみる
「夫は黒系が好き」「私は白×木が好き」など、好みのズレに悩む方も多いですが、言い合うより“画像を並べて見てみる”方が、スムーズに理解し合えることもあります。
- 色味は違っても、自然素材は共通で好きかも?
- 家具の丸みや照明の柔らかさに惹かれるのはお互い同じ?
- 空間の抜け感を大事にしたい気持ちはどちらもあるかも?
このように、言葉よりもビジュアルの方が感性は伝わりやすくなります。
3|「これは違う」も立派なヒント
「この空間は落ち着かない」「この色はちょっと派手すぎるかも」などの“違和感”も大切な指標です。
つまり、“好き”が分からなくても、“嫌い”が分かれば方向性は見えてきます。
また、苦手な画像を集めた「NOTフォルダ」も、立派な参考資料になります。

おしゃれな家の探し方|感性を磨く3つの方法
ここでは、自分にとってのおしゃれな家の探し方について、感性ベースでできるアプローチをご紹介します。
▷ Instagram(インスタグラム)やPinterest(ピンタレスト)の保存フォルダを再整理
あらためて見返すと、「好きな雰囲気が実は似通っていた」と気づけることもあります。
保存傾向=自分の美意識の傾向です。
▷ InstagramやPinterestで「暮らし方」検索を活用
「リビング くつろぎ」「洗面所 生活感をなくす」など、暮らしの工夫が写っている画像に注目してみましょう。
空間だけでなく、そこにある“暮らし”のイメージも見えてきます。
▷ 実例紹介サイトやOB邸の写真を見る
施工事例や住み始めた後の暮らし紹介には、生活のリアルが詰まっています。
間取りや広さの感覚、収納の工夫なども見えてきて、具体的な検討にもつながります。

家づくりの理想は、もっと自由に伝えていい。
スマホに溜まったスクリーンショット、Instagram(インスタグラム)やPinterest(ピンタレスト)で何度も見返してしまう投稿。
それらは、あなたの中にすでにある「好き」の軸です。
つまり、家づくりは、予算や間取りから考えなくてもいいのです。
言葉にできなくても、直感的な「好き」があるなら、それで十分です。
「この雰囲気、落ち着くかも」
「この空間、いいなと思った」
そんな感覚から始めたっていいのです。
むしろ、それこそが“ずっと好きでいられる家”への入り口かもしれません。