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快適な家にするための空間づくりとは?各部屋用途ごとのポイント

ほっと一息つけるような快適な住まいにするためには、あるポイントを押さえておくことが重要です。そのポイントとは、ズバリ『空間デザイン』です。

家を使いやすくするための機能性を重視するのは勿論ですが、心地よさを感じる空間づくりを両立させることで、心地よい家づくりに繋がるという考え方です。

本記事では各部屋ごとの空間デザインの適正化方法など、空間づくりのポイントについて紹介します。

家の中で快適な空間を作るポイント

心地よい快適な部屋とは、寛げるスペースが十分に確保されていること・リラックスできる心地の良い環境づくりがなされていること・自分のライフスタイルに合う過ごし方ができることなどが挙げられます。

そして、これらに共通しているのは『空間』です。ここでは家の中で快適な空間を作るためのポイントを紹介します。

適切な採光と通風の確保

家の中の空間において『光』は空間の快適性や印象を左右する重要な要素です。

特に『自然光』の有無は心にも体にも大きな作用を及ぼします。

人は誰しも体内時計を持っていますが、実はこれにも自然光が非常に密接に関わっています。

例えば室内で仕事をしている場合でも、日中の活動的な時間帯や集中したい時は、昼の太陽光に近い昼光色や昼白色を用いた照明をつけると効果的と言われています。一方リラックスしたい時や夕方以降は、温かみのある温白色や電球色の照明を選び、就寝に向けて少しずつ明るさを落としていくと体内時計が整いやすくなるそうです。

このように、人間の身体は太陽光はもちろん太陽光と同じ明るさと色を快適だと感じる特徴があります。家を建てる場合も、この特徴を活かした空間作りを行うことが重要です。

室内に光の角度や強さが常に変化する自然光を効果的に取り入れることで、時間の流れや四季を感じとれる空間を実現することができます。また、窓の大きさや数のほか、光が入った時の壁や床・天井の雰囲気で人が感じられる明るさの印象が変わってきます。

もっとも、自然光を重視しすぎると別の問題が生じてきます。例えば、自然光をより多く取り込むためトップライトや大きな窓を採用すると、光と一緒に熱や冷気も室内に侵入するため断熱性が低くなる可能性があります。

こういった点をカバーするために、人工の光である照明も効果的に取り入れていく必要があります。太陽光に合わせて変えられる照明ですとより心地よさを感じられるかと思います。自然光と照明を上手く組み合わせて、心地の良い空間作りを行っていきましょう。

快適な空間を作る上で、光の他に欠かせないのが『風の通り道』です。

風の通り道があり、自然の風が吹き抜ける家には心地よさを感じます。そんな風通しの良い家にするためには、窓の配置がポイント。

窓の配置が良ければ家全体に自然の風が流れ、エアコンや電気に頼らなくても快適に過ごすことができ、省エネにも繋がります。

風は季節によって吹いてくる方向が変わってくるので、どの季節にも対応できることを想定することが重要です。例えば、この場合は北側と南側に窓を設置することで、どの季節でも通風がしやすく自然の風がスムーズに抜けていく家にすることができます。

また、自然の新鮮な空気を適度に家の中に取りこみ、空気を留めないように循環できる風通しの良い間取りを考える上で、風が抜けていく配置や換気についても考える必要があります。

特に住宅密集地やマンションなどでは窓の数が少ない、あるいは窓の位置が限られている間取りも数多くありますので、少ない窓でも空気を循環させて流れを良くするため換気扇を設置するといった方法が取り入れられています。

一つの部屋に窓が2つ以上あるのが理想ですが、構造的にどうしても難しい場合は換気扇を上手く用いたり、開閉式のルーバー付きの室内ドアを用いるなど様々な方法がありますのでぜひ検討してみてください。

その他にも、暖かい空気は上昇するといった特性を考慮して、低い位置から風が入り高い位置から風が抜けていく配置にすることで空気の流れを良くするといった方法もあります。

空間のゾーニングとレイアウト

一般的にゾーニングとは、都市計画や建築設計において地域や建築物を用途・機能ごとに区分けし、相互の関係を考慮して位置関係を決めることを言います。

近年はオフィスのゾーニングが注目を集めていますが、個人の住宅を設計する上でも大切な要素です。

ゾーニングをせずに間取りをつくることは出来ますが、動線が悪く家事がしづらく使い勝手が悪いなど、暮らしにくくなる可能性があります。

このため施主の希望を取り入れつつ、ゾーニングを行い間取りの詳細を決めていきます。なお、その際に敷地と周辺環境を考慮することも必要です。

敷地の形状のほか、特に都市部では、建物に囲まれた敷地が多いので、採光や通風だけでなく、周囲からの視線を考えていきます。そのようにゾーニングを行っていくと、自ずと玄関の最適な配置などがわかってきます。

リビング空間のデザインアイデア

家の中心の空間であり、かつ、寛ぐためのスペースでもあるリビングルーム。

リビングの色合いやテイストなどは家全体の雰囲気にも大きく影響します。ここではリビング空間のデザインについて紹介します。

ソファの配置とテレビの位置関係

リビング空間を考える上で、ソファとテレビの配置から考えるのがレイアウトを失敗しないコツです。

ソファとテレビの配置については、例えば以下のようなパターンが挙げられます。

1つ目は、テレビとソファーを平行に配置するパターン。この配置は、テレビが見やすく、

首や腰に負担がかからない点がメリットです。横並びになるため、少人数の家族や来客のあまりない家庭におすすめです。

2つ目は、テレビとソファを正面に配置して、L字型のソファでテーブルを囲むパターン。足を伸ばせるタイプのソファを片方に配置すれば快適にくつろぐことができます。また、片側は空いているためリビングが広く見えるという開放感もある点が人気です。

ソファーの背を部屋の中央に向けて置くと、リビングとその他のスペースが区切られ、メリハリのある空間に仕上げることができます。

3つ目は、部屋の角にテレビをななめ置きするレイアウトです。平行パターンと比べてテレビの視聴範囲が広がります。

ダイニングやキッチンなど、リビングから離れた場所からもテレビを見たい場合に最適です。

家族構成や生活パターンから考えて配置を決定していきましょう。

なお、テレビを配置する際は窓の位置を念頭に置いておきます。例えば南向きの部屋の場合、午前と午後で日の入り方が違うので、テレビを見る時間が多い時間帯にテレビに光が当たらないようにする必要があります。テレビの位置は、見やすさを考えて直角(90度)で配置するのが基本です。

アクセントウォールとインテリア小物の活用

壁の一部にアクセントとなるデザインを取り入れるのも効果的です。アクセントウォールとは、壁の一部を異なる素材や色で設えて空間のアクセントにする方法です。

テレビの後ろの壁や玄関ホール、外観の一部など目を惹きたいポイントに取り入れることでメリハリのある内装にすることができます。

また、見せる収納や観葉植物などを壁に設置して立体感のある壁にするのも良いでしょう。特に観葉植物は視覚疲労の緩和に効果的で、リラックス効果もあるためおすすめです。

リビングに隣接するダイニングやキッチンとのつながり

最近は、リビング・ダイニング・キッチン(以下『LDK』と言います。)を一つなぎの空間とする間取りが主流になっています。

3つの間取りを1か所にまとめることで開放感が高くなり、家族のコミュニケーションが取りやすくなる点が魅力です。

このような魅力を活かすため、​​LDKは家事・生活に関する効率の良い動線をつくることが大切です。

例えば、キッチンとダイニングテーブルをつなぐ動線を短くすることで、スムーズな移動が可能となり、家事をこなすのに効率的といえます。

前述したテレビとソファの配置のほか、ダイニングテーブルの配置や距離感・動線全体を考えていきましょう。

キッチン空間の機能性と美観の両立

キッチンは料理のしやすさが特に重要視される空間ですが、リビング・ダイニングと一続きの空間ですので、美観を損なわないことも求められます。

動線を考慮したキッチンレイアウト

お料理中になんだか動きにくい・モノが取り出しにくいといったお悩みをよく耳にします。快適なキッチンとは、まさにこういったお悩みを解消できるような、動きやすく使いやすいレイアウトであることが条件となります。

キッチンのタイプによって動きやすさが変わってきます。例えば、I型キッチンの場合、動線は横一直線になるため動線が長くなりやすく、移動距離が増えやすいのが特徴です。キッチンに立ったときの作業の流れを具体的にシミュレーションし、自分に合う動線を実現できるレイアウトを選ぶのが良いかと思います。

また一方でワークトライアングルを意識することも大切です。

ワークトライアングルとは、キッチンを構成する重要な要素であるシンク・コンロ・冷蔵庫の3つを結んだ線のことです。ワークトライアングルの長さは、一般的に「2~3歩で移動できる長さ」が良いといわれています。

3辺の合計が360〜660cmの間に収まるようなレイアウトが適切とのこと。シンクとコンロ間は120~180cm・シンクと冷蔵庫間の距離は120~210cm・コンロと冷蔵庫間の距離なら120~270cmが理想的とされています。

ちなみにキッチンの通路幅の目安は90cm~120cmです。もし2人以上でよく料理をする場合は、100cm以上の通路幅があるとお互い移動や調理がスムーズになるかと思います。

収納スペースの最適化と見せる収納の活用

キッチンには、食器類やカトラリーからキッチン用品に至るまで様々なアイテムを収納する必要があります。

とはいえ、キッチン収納は多ければ良いというわけではなく、取り出しやすくかつしまいやすい動線を意識した収納にすることが大切です。ジャンル別に使いやすい場所にまとめておけば、使い勝手も良くなります。

収納スペースの確保が難しい場合は、吊戸棚を配置した見せる収納や、玄関からキッチンまでの通路をウォークスルータイプのパントリー(収納庫)とする方法もありますので、色々検討してみましょう。

寝室空間の快適性を高める工夫

1日の疲れを癒す寝室空間も様々な工夫を凝らすことで快適性を高めることが可能です。

以下では、ベッドの配置から照明によるムードづくりなどを解説します。

 

ベッドの配置とヘッドボードのデザイン

快適な寝室を作るレイアウトとして、ベッド周りのスペースを考慮することがポイントです。仮にベッドを部屋の中心に配置すると動線の確保が難しくなり、使い勝手が悪くなる可能性が高くなりますので、壁に沿って配置することが望ましいといえます。

ただし、壁にぴったりくっつけてしまうと掃除がしにくくなることもあるため、人一人が通れる程度に少しでも壁から離すのが良いでしょう。

ベッドの配置については注意点が2つあります。

一つはキャビネットなどの家具の配置です。ベッドの足元方向には背の高いキャビネットや棚などの家具を置くと、寝ころんだ時の視界に圧迫感が生まれてリラックスしづらくなってしまいます。

二つ目は、窓の配置です。できるだけ避けたいのが、枕元のすぐ上に窓を配置することです。窓は壁に比べると断熱効果が低いので、冷えてしまう危険があります。これらの注意点についても頭の片隅に置いておきましょう。

ヘッドボードのデザインも、快適な寝室を作る上で良いアクセントになりえます。ヘッドボードがあることでベッドをインテリアとしてよりおしゃれに見せることができますので、素材や色合いなど自分が求める雰囲気に合わせたものを選んでいきます。

寝室の照明計画とムードづくり

寝室でリラックスして過ごすために「照明計画」を立てることも重要です。

よく寝室にシーリングライトをつけている部屋が見受けられます。しかし、天井からの光では寝室としては明るすぎてしまうことがあるため、リラックスできる温かな色の照明や、直接光が当たらない間接照明を使う方が眠りにつきやすい睡眠環境を整えることが可能です。

照明計画は、家が完成した後に変えづらいのが難点なところです。壁紙やカーテンなど、内装材は出来る限り彩度を抑えた色使いをし、人の身体に負担のないリラックスできる空間となるよう計画していきます。

クローゼットと収納スペースの最適化

寝室に配置するクローゼットや収納についてもあらかじめ計画を立てておくのがおすすめです。何をどのくらい収納するのか、メイクも寝室で行うのかなど用途によって収納スペースや動線も変わってきます。

最適な収納スペースを確保するためにも早い段階で検討しておくことが望ましいといえます。

子供部屋の空間づくりのアイデア

子供の成長は早いものです。子供部屋を作る際は、年齢に応じて柔軟に空間づくりができることも一つのポイントといえます。ここでは、子供部屋の空間づくりについて紹介します。

子供の成長に合わせた空間レイアウト

最初は両親と寝ていたお子さんも、成長するにつれて自分だけの空間が必要な場面も増えてきます。このため、例えば最初は部屋を区切らず遊べる空間を大きく確保し、その後収納家具や壁で境界線を作り、プレイスペースとプライベート空間を分けていくといった方法があります。

間取りから考える場合は、将来空間を確保できるよう扉を2つ付けたり、移動できる壁を取り付けておくといった準備をしておくと、柔軟に対応することが可能です。

併せて将来を見据えた家具選びもレイアウトに影響します。成長に合わせてサイズを変更できる可変性のある家具にあらかじめしておくことで、都度家具に合わせて大きくレイアウトを変えることなく対応することもできるようになります。

学習スペースとプレイスペースの確保

遊びも勉強も子供部屋で行う場合、どちらのスペースも上手く確保しておく必要があります。勉強に集中出来るレイアウトとしては、ベッドが視界に入らないような机の配置・エアコンの風が直接体に当たらないような配置にすることなどが挙げられます。

メリハリのある空間づくりをすることで、お子さんにとっても切り替えて集中して取り組みやすくなります。

収納スペースの工夫とオーガナイズ

子供部屋は、洋服や教科書・おもちゃ類など数多くのものにスペースを取られてしまいます。このため収納スペースをうまく工夫することが必要です。

例えば、ロフトや二段ベッドなど空間を立体的に利用するのは非常に効果的といえます。上部空間を寝るスペースに、下部空間を収納や勉強スペースに使用することで平面的にはかなり空間を節約することが可能です。

また子供が小さくてなかなか自分で片付けるのが苦手な場合は、レイアウトを工夫することで自分で片付けられるようになる場合もあります。収納場所はなるべく一か所にまとめましょう。その際、まずは親が一緒に物の場所を決めて遊びを交えて片付けを手伝ってあげると良いかもしれません。

家事スペースの効率化とデザイン

生活空間とは別で家事に特化したスペースを確保することで、より効率よく家事を行う空間づくりを行う方法もあります。家事作業をする場所をまとめることで、無駄な動線がなくなるため、忙しい方は効率良く作業できるようになります。

ランドリールームの配置と動線の工夫

家事スペースとしてよく挙げられるのがランドリールームです。洗濯物を洗う・干す・たたむといった一連の動作を一室で完結させることで、家事動線を大幅に短縮することができます。外干しを行いたい方は、バルコニーと隣接させるのがおすすめです。

服を脱いで洗うまでの動線や、洗ってから干すまでの動線など洗濯は複数の動線から成り立っていますので、それぞれどのようにすれば無駄なく効率よく動けるか考えていく必要があります。

家事スペースの収納と目隠しのアイデア

家事スペースは洗濯室としてなら3畳、デスクワークのみ行う空間であるなら2畳というようにスペースにゆとりをもってつくる間取りではないので、必要最低限の広さでつくることになります。

このため、予め収納スペースを確保しておかなければ、物が溢れ返り動きにくくなってしまうかもしれません。事前に収納量を把握して、必要な収納スペースを確保しておきましょう。

生活感のある物を家事スペースに収納することで、他の空間をよりおしゃれに引き立てることもできるため、家事スペースは目隠しの要素もあるといえます。

まとめ

『空間』は快適な住まいを考える上で必須の要素です。

これから家を建てる予定の方は、快適な空間づくりのポイントを押さえた間取りになっているのかぜひチェックしてみましょう。

既に自分の住まいを持っている方は、家具の配置を変えるだけでもスペースが大きく空いて開放感を感じることができるなど、工夫次第でより快適な住まいを実現できはずです。

おしゃれな家具やインテリアなど、部屋を彩る物に目が行きがちですが空間づくりにもぜひ注目してみてください。

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マイホムニュース編集部

マイホムは1000社以上の住宅会社と取引があり、また社内にも住宅会社出身者が多数在籍しています。この住宅業界に特化した豊富な知見を、信頼できる適切な情報を集めたいユーザーに届けていきます。

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